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腸内フローラで太るのはなぜ?短鎖脂肪酸の減少や消化不良が深く関係




腸内フローラが悪いと太ると言われますが、これはどのようなメカニズムによるのでしょうか?

今回はこの疑問の答えについて紹介したいと思います。
  1. 腸内フローラが悪いと短鎖脂肪酸が作られにくくなるため太る
  2. 腸内フローラが悪いと消化不良を起こすので太る

腸内フローラが悪いと短鎖脂肪酸が作られにくくなるため太る

近年、腸内細菌の研究がすすんだことによって、腸内細菌が人体に大きな影響を及ぼすことが分かってきました。

腸内細菌全体のことを腸内フローラと言いますが、この腸内フローラの働きの良し悪しがヒトを肥満体質にしたり、痩せ体質にしたりするというのです。
腸
腸内フローラは良い働きをすると、良い代謝物を生み出し、悪い働きをすると、悪い代謝物を生み出します。
少し話がそれますが、蚕(かいこ)という虫をご存知でしょうか?この虫は葉っぱを食べると代謝物として繭(まゆ)を生み出します。
実は、腸内フローラもこれと同じで、腸に運ばれてくる栄養を食べて、蚕が「まゆ」を作るように、さまざまな代謝物を生み出すということです。

その代謝物の1つが「短鎖脂肪酸」です。

短鎖脂肪酸とは、酢酸、酪酸、プロピオン酸などの有機脂肪酸の総称で、こちらは「よい代謝物」となります。

この短鎖脂肪酸は、腸内菌が食物繊維やオリゴ糖などをエサとして食べることによって腸内で発酵が起こることで生成されます。
こうして腸内で生成された後、他の栄養とともに腸壁から体内へ吸収されていきますが、一部の短鎖脂肪酸は脂肪細胞に届けられます。
そして、脂肪細胞に対して脂肪を燃やすように働きかけたり、脂肪の蓄積をセーブしたりするのです。


しかし、こうしたことは、腸内菌がバクバクエサを食べ、がっつり短鎖脂肪酸を作らないと実現しません。

腸内菌の働きが悪い、つまり腸内フローラが悪いと、短鎖脂肪酸効果が弱いため、脂肪が燃えず太りやすくなるわけです。

これが、腸内フローラが悪いと太るメカニズムの1つ目です。

腸内フローラが悪いと消化不良を起こすので太る

腸内に棲む悪玉菌を1とした場合、善玉菌は3くらいの比率がバランスの取れた腸内フローラと言われています。
しかし、何らかの理由で全体の中で占める悪玉菌の比率が大きくなってしまうと、悪玉菌は腸内に腐敗物や有毒なガスを発生させるようになります。
こうして悪玉菌が腸内で猛威を振るうようになると、腸内に便をはじめとする老廃物が異常に増えて腸内が渋滞してくるわけです。
腸の調子が悪い女性
このような便秘の状態になると、新しい栄養が食事によって腸内に運ばれたとしても、腸内は渋滞しているわけですから、栄養はしっかり吸収されませんし、悪玉菌によって腐敗させられてしまうものもあります

その結果、栄養不足を引き起こします。
体に必要な栄養が十分に取り込めない状態が続いてしまうと、栄養不良の状況下でも生き延びるために、ヒトの体は必要なカロリーを体内に貯蔵しようとしてしまうのです。
ですから少し食べただけでも太ってしまうようになります。


ようするに、食べた栄養が脂肪に変換されやすくなっているのです。

腸内フローラが悪いと太るのは、こうした流れによるものでもあるのです。

腸内フローラを改善すれば肥満も解消する

これまでお話ししてきたように、腸内フローラの状態は、ヒトの体型に大きな影響を与えます。

特に「食べた分がそのまま脂肪になってしまっている」感覚の人は要注意。

この場合、腸内で短鎖脂肪酸の生成量が低下していて、なおかつ消化不良も起こしている可能性が高いと考えられます。

ですから、まずは腸内フローラの状態を良化するための取り組みをすることをおすすめします。

腸内フローラを良化するための食事とは?