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内臓脂肪の何が悪いのか?メタボが引き起こす3つのリスクを解説




お腹がぽっこり出ているとゆるキャラみたいでかわいらしい。ぽっこりお腹は笑いのネタになることもあります。

しかし、最近の研究では、内臓脂肪が万病のもとになることがわかってきました。

そこで今回は、内臓脂肪がなぜ悪いのかについて解説していきます。

内臓脂肪はなぜ悪い?3つのリスクを解説

メタボリックシンドロームを指摘されても「それ自体重大な病気でもないし、特に気にする必要はない」と考える人は多いようです。

メタボはなんとなく症状的に控え目なイメージをもたれがちですが、実は内臓脂肪がたまって代謝異常を起こしている状態で、放っておくと重大な病気につながってしまうのです。

リスク①
血圧や血糖値を上げてしまう

脂肪細胞はなんでもかんでも悪いものというわけではありません。

脂肪細胞は、ビタミンやミネラルをはじめ、アドレナリンやインスリン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの「生理活性物質」を作り出す働きがあります。

これによりヒトの体の働きは調整され、病気を予防できているのです。

しかし、増えすぎてしまうと、とたんにリスクが大きくなります。
実は、脂肪細胞が作り出す物質の中には血糖値や血圧を上げてしまう働きのあるものも存在するのですが、脂肪細胞が増加すると、こういった「悪い物質」の方が多く作られるようになってしまうのです。


脂肪細胞が生み出す「悪い物質」は、血液中のブドウ糖を取り込むのを助けるインスリン(ホルモンの一種)の働きを悪くしてしまいます。

その結果、血中の糖濃度(血糖値)が下がらなくなってしまうのです。

血糖値が高い状態が続くと危険なので、脳は膵臓にもっとインスリンを分泌するように命令を出します。

しかし、高濃度のインスリンは血圧を上げる性質があるので高血圧になってしまうのです。
高血圧
こうしたことは、糖尿病、アルツハイマー型認知症などにもつながっていきます。

リスク②
血中に脂肪が増えてしまう

内臓脂肪が増加すると、血液中に余分な脂肪が増えていきます。

やがてそれは、脂質異常症(血液中の中性脂肪や悪玉コレステロール値が高い状態)を引き起こしますが、このような状態になると血液はドロドロです。

血液がドロドロの状態ですと、動脈硬化を起こしやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなります。

リスク③
体のバランスが悪くなる

内臓脂肪がたまってくると、お腹まわりが重くなってしまい、姿勢が悪くなります。

お腹が重いせいで体を後ろにそり返す姿勢が癖になってしまい、腰に負担がかかるため腰痛になりやすくなります。
腰痛
体が重くなると、外出するのもおっくうになり、室内に引きこもりがちになっていきます。外出する回数が減れば並行して脳が刺激を得る機会も減ってしまいますから、認知症のリスクも高くなります。

また、重い体を支えるために骨が酷使されてしまい、骨粗しょう症にもなりやすくなるというデータもあるようです。

自覚症状が出ないことも内臓脂肪の怖いところ

厚生労働省が運営する健康情報サイトe-ヘルスネットは、メタボの診断基準を公開しています。

それによると、以下の4つうち2つ以上当てはまる場合はメタボということになります。
  1. 腹囲が男性85㎝以上、女性90㎝以上
  2. 血圧130/85mmHg以上
  3. 空腹時血糖値110mg/dL以上
  4. 中性脂肪150mg/dL以上、かつ/またはHDLコレステロール40mg/dL未満


腹囲に関しては自分で測れますが、それ以外に関しては病院などで測定してもらわないとわかりません。

ただ、腹囲が基準をオーバーしている場合は、メタボの可能性が高いようなので、自分の状態を把握するために健康診断を受診するなどした方がよいでしょう。

しかし、内臓脂肪の怖いところは、必ずしも見た目に表れるわけではないということ。

先にも説明したように、メタボの基準の1つに腹囲が男性85㎝以上、女性90㎝以上というものがありますが、これに当てはまらずスリムでほっそりしているのに、高血圧や高血糖、脂質異常でメタボに該当する人も少なくないのです。

平成27年度の厚生労働省のデータによると、メタボリックシンドロームに該当する人は全体の14.8%、予備群は11.7%となっていますが、これと同等数のいわゆる「かくれメタボ」が存在すると言われています。

見た目には脂肪が少ないように見えても、血中に脂肪やコレステロールが多ければ立派なメタボというわけです。

ですから「私は痩せているから大丈夫」と安心してしまうのは危険です。

まとめ

これまでのお話しで、内臓脂肪の何が悪いのかを理解できたのではないでしょうか?

内臓脂肪の増えすぎは死に関わる病気の一歩手前といっても過言ではありません。生活習慣や食生活をしっかり管理してメタボ対策していきましょう。